2022年の年の瀬が迫った冬の畑で、人気女性ダンス&ボーカルグループの元メンバーが、500本の苗木を寒さから守るため仲間と1本ずつわらを巻く作業に精を出していた。
高校1年でメジャーデビューを果たした武藤千春さん(27)は、10代後半に「E―girls」(解散)の一員として活動し、日本武道館(東京)や大みそかのNHK紅白歌合戦など華やかな舞台で脚光を浴びてきた。
「長野に来た3年前は、いまの自分を想像することもできなかった」と笑う。
2拠点生活のきっかけとなった祖母の一言
「オン」の東京と、「オフ」の長野。
生まれ育った東京と、長野との2拠点生活を始めたのは2019年末のことだった。
グループ脱退後、自ら立ち上げたファッションブランドのプロデュースに多忙を極め、体調を崩すほど寝る間を惜しんで働いていたころだ。
きっかけは長野県内にゆかり…
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル